疲れやすい1
執筆者:同仁堂薬局 柳父憲子

『体が以前に比べて重だるく、動くとすぐ疲れるようになった』『眠っても疲れが取れない』『寝ているのにすっきりしない』『眠りが浅く疲れが残る』など疲労がだんだん蓄積してきて疲れが取れにくくなっている方も多いかと思います。若い時は体力があるので無理が効きますが、年を重ねるとだんだん無理ができなくなってきます。
この疲れ・中医学では体質によって使う漢方薬が異なります。
気虚(ききょ)・血虚(けっきょ)・腎虚(じんきょ)〔陽虚(ようきょ)・陰虚(いんきょ))・痰湿(たんしつ)という中医学の証と、疲れが関係しています。
1:気虚・・・・・胃腸が弱い、食後消化が悪くもたれる、食後眠くなりやすい、お腹が下りやすいなどの脾気虚(ひききょ)と、喘息になりやすい、風邪をひきやすい、汗をかきやすいまたは全くかかないなどの肺気虚(はいききょ)の二つがあります。

2:血虚・・・・・貧血もしくは立ちくらみがある。手足やお腹が冷える。眠りが浅い。生理の量が少ない、月経周期が長い。爪が割れやすい。髪の毛が抜けやすい、肌に艶がない。身体が乾燥しやすい、冬は特に指先や踵がひび割れやすい。








