正月太り

2012/12/03(筆者:川那辺 貴弘)

年末年始は忘年会やおせち料理と胃腸が休まる暇がありません。三が日も過ぎて気がつくとウエストがきつくなり、顔はまんまるにという方も少なくないのでは?今回は忘年会と正月に胃腸を疲れないようにして、太らないようにする漢方をご紹介いたします。

 

まず、基本的な食事の摂り方ですが、以下の通りです。

①    冷たい飲食物はたくさん摂りすぎない。出来るだけ火の通った飲食物を温かい状態で食べる。

②    決まった時間に定期的に食べるようにして、遅い時間の食事は摂りすぎないようにする。

 

と、以上のような食事の摂り方は理想であって、これから年末年始に向けてはこのように食事を取る事は無理ですね。

 

 お酒の飲みすぎ

  

アルコールは穀類から作られていてカロリーは高めです。アルコールが入ると食欲が増すのでついつい食べ過ぎてしまいますし、おつまみも塩分が多いものや、油ものなど高カロリーのものが良く出るのでこれも太る原因になります。お酒を飲まれる方には『黄連解毒湯(おうれんげどくとう)』や『五苓散(ごれいさん)』がお勧めです。この二つが一緒になった『五苓黄解(ごれいおうげ)』という漢方もあります。お酒を召し上がる機会が多いのであれば事前にこれらを飲んでおくのも良いでしょう。他にも田七なども普段から飲んでおくと良いでしょう。

 

 

食べ過ぎ

 

御馳走を食べる機会が多い年末年始ですが、忘年会やおせち料理だけでなくお歳暮で美味しい食材を頂く事もございます。幸せだけが増えればいいのですが、一緒に体重も増えてしまいます。こんな時は胃腸を強める漢方を飲んでおくと良いでしょう。漢方で考える胃腸の働きとは『身体に必要なものを吸収する事』と『身体に不要なものを排泄する事』この二つです。お勧めは『健胃顆粒(けんいかりゅう)』と『勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)』です。消化・吸収と排泄を助けてくれるばかりでなく、疲れた胃腸を元気にしてくれるので普段から常用していただいても良いですね。他には『晶三仙(しょうさんせん)』なども飲まれると胃腸の負担が楽になります。

 

 

 寒い時期なので運動することもままならないかとは思いますが、食べたものを憶えて次回の食事でカロリーを抑えコントロールするのも良いかと思います。良いお年をお迎え下さいませ。