今年の冬は太平洋側では雨が少なく、空気がとても乾燥しています。
今後も太平洋側では雨が少ないと予想されていますので、呼吸器系が弱い方は注意が必要です。
中医学では、呼吸器系や免疫系を主る「肺」は潤いを好み乾燥に弱い臓器として、乾燥に対する養生を大切にしています。
空気の乾燥や暖房などで「肺」が乾燥すると、のどや鼻のトラブル、空咳、免疫力の低下を引き起しやすくなります。
この時期、風邪や感染症の予防のためにも「肺」のケアはとても大切です。
「肺」の乾燥を防ぐ対策
1.白い食材を摂る:「肺」を潤す効果があると言われる、白い食材がおすすめです。
● 大根: 咳や痰を鎮める、抗炎症、抗菌
● レンコン:咳や痰を鎮める、抗炎症、胃腸の働きを整える、血流改善
● 白きくらげ: 便秘の解消、アンチエイジング、胃腸機能改善
● 百合根:咳を鎮める、心を落ち着かせる、滋養強壮
● その他: えのきなどきのこ類、白菜、長ネギ、山芋、かぶ、梨、白ゴマ、豆乳、豆腐、杏仁、鶏肉、
白身魚、蜂蜜など
⒉こまめな水分補給(但し、摂り過ぎは禁物です)
⒊マスクの着用: 外出時や就寝時にマスクをすることで、粘膜の乾燥を防ぎます
⒋深呼吸: 陽気がたっぷりの朝に、腹式呼吸を一日15回程度
⒌辛い食材の摂り過ぎに注意
⒍睡眠をしっかりとる
「肺」に良いツボ
肺兪(はいゆ):背骨と肩甲骨の間、肩甲骨の真ん中より少し上
咳、喘息、喉の痛み、風邪の予防、呼吸機能の活性化に
中府(ちゅうふ):鎖骨の外端下のくぼみから指幅1本分下
咳、痰、息苦しさ、四十肩、食欲不振、乾燥肌など
乾燥する時期や風邪のひき始め、長引く呼吸器の症状がある時にも効果的
尺沢(しゃくたく):肘を曲げた時にできるシワの上、親指側にある腱の外側
咳、喘息、痰、喉の痛み、乾燥肌、肩コリなどに
魚際(ぎょさい):手のひら側、親指の付け根の膨らみの中央あたり、手のひらと甲の境目
喉の痛み、咳、声がれ、肩こり、バネ指、寝違え、便秘などに
「肺」は皮膚や大腸にも関係するため、「肺」の乾燥は肌あれやアレルギー、便秘の原因にもなります。
長引く空咳、鼻やのどの乾燥感、肌荒れなど「肺」の乾燥による症状が気になる方は、漢方薬での対策をおすすめします。
麦門冬湯や八仙丸など、麦門冬や地黄を含む漢方薬を体質に合わせて使用するとよいでしょう。
「肺」を潤す百合根や西洋人参が入ったお茶もおすすめです。
風邪知らずの身体をつくるためにも、この季節は「肺」のケアを心がけましょう。











