『糖尿病』 (気になる症状)

2012/6/4(筆者:川那辺 貴弘)

『糖尿病』はよく聞く病名ですが、具体的にはどんな病気か?どうして発症するのか?対処方は?という疑問についてお話しいたします。

『糖尿病』とは?
読んで字の如しで、たくさんの糖を含んだ尿が出てしまう事が由来になっています。本来『糖』は血液に含まれ体内の細胞に『インシュリン』を介して取り込まれ利用されます。しかし、食事による糖分の過剰摂取やインシュリンの不足、インシュリンの働きの低下で血液中の糖分が利用されることなく尿に漏れ出てしまい、この状態が『糖尿』と呼ばれる由来となります。
この話だけでは糖尿病が怖い病気には思えません。

 

『糖尿病はどんな病気か?』

 血液中だけでなく尿中にまで過剰に糖が増える状態で、食事による糖分の過剰摂取またはインシュリンの働き・量の低下が主な原因です。インシュリンとは体内で糖を利用する際に必ず必要なホルモンです。しかし、このインシュリンがうまく作られなくなる、もしくは作ったインシュリンがあまり働かないとエネルギーの源である糖が使えないため疲労感が増してしまい更なる糖分の摂取を必要とする。この時点で常に高血糖を示す場合『糖尿病』と診断されてしまいます。更にこの血液内の高血糖状態は血流を阻害し、長い時間この状態が続くと血管を傷めてしまいます。この血管が痛んでしまい症状が進んでしまうと『糖尿病三大合併症』を引き起こします。糖尿三大合併症は『網膜症』『腎症』『神経障害』の三つで、いずれも重症です。

『対処方は?』

 血糖のコントロールがとても重要です。血糖値は高すぎてもいけませんが、低すぎると低血糖となり危険な状態となります。食事制限も大事ですが、運動でも血中の糖の利用が促されます。目安はHbA1cが4.3%~5.8%以内です。 漢方では『糖解錠(とうかいじょう)』という処方があり、糖尿病全般に用いられます。また、血管の流れを改善する『活血薬』という漢方も糖の利用を助けるだけでなく、血管の負担も軽減するので併せて用いると良いでしょう。