外に出られない、行きたい所に行けない、家族がずっと家にいる、仕事ができない・・・

今までと違う環境を強いられ、ストレスを抱えている人も多いのではないでしょうか。

 

中医学には、「心身一如」という言葉あります。心と身体は1つで、密接に関係していると考え、イライラやストレスも体質を整えることから改善していきます。

 

「肝」の働きを整える

中医学で、ストレスに関係する臓器は「肝」です。「肝」は「気血」の流れ自律神経系にも関係しています。肝

「肝」の機能が低下すると、「気」の流れが悪くなり、ストレスをうまく発散できなくなるため、うつの症状がでてきたり、「肝」の情志である「怒り」が抑えきれず、イライラしやすくなったりします。また、のどに何かつまったような症状が出ることもあります。

ストレスが長引くと、自律神経系にも影響し、不眠や頭痛、胃痛、下痢など様々な症状が現れてきます。ストレスを感じたら早めのケアを心がけましょう。

 

<養生法>

・ハーブティーやアロマなど、ゆっくりとリラックスする時間を作る

・ストレッチ(気や血の流れをよくする)

・深呼吸(4秒吸う→4秒とめる→8秒吐く)

・頭のマッサージ

 

<おすすめの食材>

 菊花、ジャスミンティー、ミント、セロリ、ミカン、ウコン、ブルーベリー、クコの実

 

<漢方薬>                                                                                                    iskra74.iskrasyoyokaryu

 逍遥顆粒、開気丸、抑肝散など

 

 

以下のタイプの方は、さらにプラスのケアがおすすめです。

 

熱タイプ

ストレスが続き、気が滞る状態が長くなると、体の中に「熱」が生じます。これがイライラの原因となり、イライラがさらに「熱」を呼び悪循環に・・・                             

過食、ほてり、のどの渇き、まぶたの痙攣などが気になる方はこのタイプ。          イライラ

 

<おすすめの食材>

ごぼう、きゅうり、もやし、冬瓜、スイカ、そば、牡蠣、緑茶

 

<おすすめの漢方薬>

加味逍遥散、竜胆瀉肝湯、温胆湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、牛黄清心丸、半夏厚朴湯など                      

 

 

気血不足タイプ

「気」や「血」が不足すると、ストレスに対する抵抗力が低下します。また、特に「血」は精神を安定させるためにも重要です。疲れ、立ちくらみ、不眠、不安、動悸など。                      ソース画像を表示

 

<おすすめの食材>

ほうれん草、海藻、人参、山芋、小麦、黒ゴマ、黒豆、ナツメ、スッポン、朝鮮人参

 

<おすすめの漢方薬>

婦宝当帰膠、帰脾湯、天王補心丹など

 

 

冷え(陽気不足)タイプ

「陽気」とは、身体を温める力です。何をしても冷えが強いという方がこのタイプ。冷えは五臓の働きを低下させるとともに、「気血」の流れにも影響します。特に冬に精神状態が悪化しやすいのが特徴です。ソース画像を表示

 

<おすすめの食材>

しょうが、ねぎ、にんにく、にら、シナモン、えび、羊肉、紅茶

 

<おすすめの漢方薬>

参茸補血丸、八味地黄丸、参馬補腎丸、温経湯など

 

 

生理前になるとイライラが抑えられなくなるという方にも、おすすめの漢方薬があります。

ストレスは万病のもと。中医学の力を試してみませんか?